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源頼朝が鎌倉幕府を開いた頃から200年が経った。
天下は北条氏の権力によって覇気を失い、強引な政治が推し進められていた。
大覚寺統の後醍醐天皇は、全国の武士に北条氏を討伐せよとの命を下す。
各地の武士が鎌倉幕府討伐のために身を乗り出す荒れた時代に、時代を超えた少女が飛び込む。

縄文時代…それはまだこの地に手が加えられることなく、自然が生きていた頃。
成人の儀式として抜歯をしなければならないという村の掟に愛想を尽かした娘、縄文子(じょう もんこ)。
儀式の直前に村を飛び出し、絶対に近づいてはならないといわれる洞窟に入ると、
ぬかるんだ地面に足を滑らせ、誤って洞窟の穴に落ちてしまう。

やがて目を覚ますと、目の前には見たことのない風景が広がっていた。

ただの家出のつもりが時を越え、まさかここで生きていかなければならないことになるなんて――

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